PopSnip

PopSnip マニュアル

v0.9.3  ·  macOS 14.0+ (Sonoma)

PopSnip は、毎日打ち直しているテキスト——プロンプト、コードスニペット、定型文——のための macOS メニューバーアプリです。

どのアプリからでもショートカット一発で呼び出し、スニペットを選ぶと、直前まで入力していたテキスト欄にそのまま挿入されます。

PopSnip でできること

ショートカットで、どのアプリにも挿入。 どのアプリを使っていても ⌥⌘P で検索パネルが最前面に開きます。スニペットを選ぶと、直前までフォーカスしていた欄——ブラウザのフォーム、チャット入力欄、コードエディタ、ターミナル——へ直接入力されます。アプリを切り替える必要も、コピー&ペーストの手間もありません。

どのアプリの選択範囲からでもスニペット化。 テキストを選択した状態から、そのアプリを離れることなくスニペットを登録できます。選択範囲は自動的に取り込まれて本文に入力済みなので、タイトルとタグを付けるだけで完了します。

Spotlight ライクなインクリメンタル検索。 1文字打つごとに候補が絞られ、タイトル・本文・タグ名を横断して検索し、一致した箇所をハイライト表示します。よく使うスニペット・最近使ったスニペットほど上位に来ます。⌘1⌘9 で結果から直接挿入できます。

タグベースの、緩やかな分類。 維持し続けるフォルダ階層はありません。1つのスニペットに好きなだけタグを付け、タグを選んで絞り込み、その範囲内でさらに検索できます。タグは色付きのチップとして表示され、キーボードだけで操作できます。

動作環境

  • macOS 14.0 以降
  • アクセシビリティ権限 — 選択範囲の読み取りと、他アプリへのテキスト挿入に必要です

インストール

  1. 最新リリース から PopSnip.zip をダウンロードします。
  2. 展開して PopSnip.app を「アプリケーション」フォルダへ移動します。
  3. 起動します。PopSnip はメニューバーにのみ常駐し、Dock アイコンも起動時のウインドウもありません。
  4. 表示されたプロンプトでアクセシビリティ権限を許可します(後から 設定 → 権限 でも許可できます)。

設定 → 一般 で「ログイン時に起動」をオンにしておくと、常に使える状態になります。

はじめかた

  1. ⌥⌘P で検索パネルを開きます。別のキーがよければ 設定 → ショートカット で変更できます。
  2. 検索ボックスが空のときは、お気に入り・タグ・最近使ったスニペットを一覧できます。
  3. 入力を始めると検索が走ります。 / で移動し、Enter で挿入します。
  4. 登録 をクリックして最初のスニペットを作成します。他アプリでテキストを選択していれば、その内容が本文に入っています。
  5. パネル上のスニペットを右クリックすると、編集・削除ができます。

使い方

検索パネル

パネルは既定でマウスカーソル付近に開き、Esc または他の場所のクリックで閉じます。挿入先は「直前まで入力していた欄」のまま保持されるため、今いるアプリから離れずに、開く・探す・挿入するが完結します。

キー 動作
/ 選択を移動
Enter スニペットを挿入、またはタグを絞り込み
⌘1⌘9 スニペット結果の1〜9番目を直接挿入
Tab / Shift+Tab / タグを循環
Backspace(検索ボックスが空のとき) タグの絞り込みを1段階戻す
Esc パネルを閉じる

その他、パネル上でできること:

  • スニペットを右クリック して編集・削除。
  • 端をドラッグ してリサイズ(次回も同じサイズで開きます)。
  • 下部に 登録一覧設定 ボタン。

日本語入力にも配慮しています。IME で変換中の間は、矢印キーや Enter は入力メソッド側に渡され、PopSnip は横取りしません。

検索

入力するとすぐに結果が出ます。タイトル・本文・タグ名すべてが検索対象で、一致した箇所はハイライトされるため、なぜヒットしたのかが一目でわかります。

並び順は「タイトル一致 > タグ一致 > 本文一致」を基本に、使用回数の多いもの・最近使ったものを優先します。そのため、日常的に使うスニペットは自然と先頭に来ます。単純な並び順に変更したい場合は 設定 → パネル表示 で切り替えられます。

検索語に一致したタグはスニペット結果の上に残るので、Enter ひとつで検索からタグ絞り込みへ移れます。

タグ

PopSnip のタグ付けは、あくまで緩やかな運用を想定しています。あらかじめ体系を設計するのではなく、思いついたときに付ければ十分です。1つのスニペットにいくつでもタグを付けられますし、タグをまったく付けなくても検索は問題なく機能します。

  • タグを選んで Enter を押すと、そのタグのスニペットへ絞り込まれます。以降の検索はそのタグ範囲内に限定され、さらにタグを選べばもう一段絞り込めます。
  • 検索ボックスが空の状態で Backspace を押すと、1段階戻ります。
  • タグは色付きチップとして1行の横スクロール表示になります。1タグ1行の表示が好みなら 設定 → パネル表示 で切り替えられます。
  • 新規タグには自動で色が割り当てられます。タグ管理画面の色の丸をクリックすると別の色を選べます。
  • タグの並び順は「登録順」「一致件数の多い順」「最近使った順」から選べます(設定 → パネル表示)。
  • スニペット一覧ウインドウのサイドバーから、タグの名称変更・色変更・削除・追加ができます。

選択範囲からスニペットを作る

どのアプリでもテキストを選択した状態から、次の2通りで登録できます。

  • パネル経由 — PopSnip を開いて 登録 をクリック。選択していたテキストが本文に入った状態で編集画面が開きます。
  • 編集画面へ直行設定 → ショートカット で「選択範囲から即座に登録」にショートカットを割り当てておくと、検索パネルを経由せず、1キーで選択範囲入りの編集画面が開きます。

編集画面では、タイトルを付け、本文を調整し、タグ(既存・新規どちらも)を付け、必要ならお気に入りに設定できます。お気に入りにしたスニペットはパネルの「お気に入り」セクションに表示されます。

プレースホルダ

スニペット本文には {{ }} で囲んだプレースホルダを含められ、挿入する瞬間に実際の値へ置き換わります。編集画面では本文欄のすぐ下に プレースホルダ パネルがあり、クリックするとカーソル位置へ、ドラッグすると本文中の好きな位置へ挿入できます。波括弧を自分で入力する必要はありません。

プレースホルダ 展開内容
{{date}} / {{time}} / {{datetime}} 挿入時点の日付・時刻。{{date:yyyy-MM-dd}} のように書式を指定できます。
{{year}} / {{month}} / {{day}} / {{weekday}} 日付の各要素。
{{clipboard}} 挿入時点のクリップボードの内容。
{{selection}} パネルを開いた時点で挿入先アプリで選択されていたテキスト。
{{app}} 挿入先の前面アプリ名。
{{uuid}} そのつど新しく生成される UUID。
{{cursor}} 表示テキストには何も残さず、挿入直後のカーソル位置を指定します。

一覧に無い {{何か}} のような文字列は、削除されず原文のまま残ります。コードをスニペットに貼り付けたときに含まれる {{ が意図せず消えることはありません。バックスラッシュを前置する(\{{date}})と、展開せずそのまま {{date}} という文字列として残せます。

スニペット一覧ウインドウ

パネルの 一覧 ボタン、またはメニューバーから開きます。よく使うなら 設定 → ショートカット で専用のショートカットも割り当てられます。

  • すべてのスニペットを表形式で閲覧・絞り込み。
  • 複数行を選択して タグ ボタンから、タグを一括で付与・削除。
  • 行をダブルクリック(または右クリック→編集)で編集画面を開く。
  • 選択したスニペットを一括削除。
  • サイドバーでタグ全体を管理。

設定

パネルの 設定 ボタン、またはメニューバーの PopSnip 設定... から開きます。

  • 一般 — ログイン時起動、挿入方式(自動 / Accessibility API のみ / クリップボードのみ)、クリップボード復元待機時間、フォントサイズ、スニペットの保存先。
  • パネル表示 — 表示するセクションと並び順、各セクションの表示件数、検索結果とタグの並び順、タグの表示形式、パネルの表示位置、Enter キーの動作、数字キー選択、タグ色の表示。
  • ショートカット — 「検索パネルを開く」「選択範囲から即座に登録」「スニペット一覧を開く」のグローバルショートカット。
  • 権限 — アクセシビリティ権限の確認・許可。
  • アップデート — 今すぐ確認、自動確認の ON/OFF、現在のバージョン。

メニューバー

メニューバーのアイコンから、スニペットパネルを開く / スニペット一覧を開く / アップデートを確認 / 設定 / PopSnip について / 終了 にアクセスできます。

挿入の仕組み

PopSnip は既定で、macOS のアクセシビリティ API を使ってフォーカス中の欄へ直接テキストを挿入します。この方式ではクリップボードの内容は変更されません。対応していないアプリではクリップボード経由のペーストに自動でフォールバックし、貼り付け後に元のクリップボード内容を復元します。設定 → 一般 でどちらかの方式に固定することもできます。

挿入しても何も起きない場合、原因はほぼアクセシビリティ権限です。設定 → 権限 を確認してください。

データの保存先

スニペットとタグは ~/Library/Application Support/PopSnip/snippets.json に、そのまま読める JSON 形式で保存されます。外部にデータが送信されることはありません。設定 → 一般 で同期フォルダへ保存先を変更することも、通常のファイルとしてバックアップすることも、手で編集することもできます。外部で編集した内容は、次にパネルを開いたときに反映されます。

アップデート

PopSnip は自動でアップデートを確認します。メニューバーまたは 設定 → アップデート から手動で確認することもできます。